節句人形の
飾り方・しまい方
How to use
知れば知るほど奥深くて面白い、節句人形の豆知識をご紹介します
節句人形はいつ、どうやって飾るの?
しまうタイミングやしまい方は?
お子様の健やかな成長を願って飾られる節句人形。
その最適な飾り方としまい方をご紹介します。

雛人形の飾り方・しまい方

どの段に何を飾るのか、どの順番で道具を並べればよいのかなど、
毎年飾りつけをしていても悩んでしまうことがあるのではないでしょうか。
そんな雛人形の飾り方としまい方についてご紹介します。

雛人形の飾り方

親王飾

飾り方の手順

  • 1

    飾り台と屏風を飾り、その後に親王台を飾ります。

    毛せんがある場合は、毛せんを敷きその上に台を飾り、親王台を飾ります。

  • 2

    雪洞・菱台・三方・桜・橘を飾ります。お花が紅白梅の場合は向かって右に紅梅、左に白梅を飾ります。

    ※菱餅が巻物などに代わる場合があります。

  • 3

    男雛と女雛に持ち道具を付けて親王台の上に飾ります。最後に作札を置き全体のバランスを整えれば完成です。

三段飾

飾り方の手順

  • 1

    飾り段に同梱の組み立て図を参照して、段を組み立てます。
    毛せん飾りの場合は、毛せんを下から上にタルミを取りながらピンや画鋲などで止めていきます。毛せんの左右の余りは、内側に折り込んでください。

  • 2

    親王台・雪洞・三方・菱台・高杯・桜・橘・お駕籠・重箱・御所車を飾ります。

  • 3

    男雛と女雛と三人官女に持ち道具を付けて、親王台の上に飾ります。最後に作札を置き全体のバランスを整えれば完成です。

雛人形のしまい方

一年に一度だからこそ

よく晴れた空気の乾いた日にしまいましょう。雛人形は年に一度しか飾らないものですから、保存方法も大切です。上手に保存して、毎年の雛祭りを楽しんでくださいね。

しまうときに用意するもの

  • 毛ばたき:ホコリを払うときに使います。
  • 柔らかい布(ネルなど):塗りの部分の乾ふきに使います。
  • 柔らかい紙(ティッシュなど):お人形のお顔を包みます。
  • 白手袋
  • 人形用防虫剤

雛人形をしまうコツ

  • しまう時には、毛ばたきでやさしくホコリを払い落としてからしまいましょう。
  • お人形のお顔は、素手で触ると脂がつき、シミの原因になります。白手袋などのご使用をおすすめします。
    また、お人形の顔や手は、柔らかなティッシュペーパーなどでやさしく包んでください。
  • 持ち道具は取り外して、元の袋や箱に入れましょう。
  • 飾り台などの塗り部分のホコリや指紋跡などはふき取ってからしまいましょう
  • お人形やお道具は元の箱に納めてください。飾る前に収納状態の写真を撮っておくと、しまう時にまごつくことがありません。
    大きな箱の中に複数のお人形やお道具を入れる場合は、ぶつかり合わないように、隙間に紙などを軽く詰めてください。
  • 人形用防虫剤は、パッケージに記載されている、使用上の注意をよく読みお使いください。また、使用量を守り、お人形や装飾品に直接触れないように入れましょう。
  • 箱に納めた人形は、湿気のない納戸や押入れの上段など家の中の高い場所に保管しましょう。

五月人形の飾り方・しまい方

現代では「こどもの日」として祝われる5月5日は、もともと五節句の端午の節句といい、
現代に残る五節句の中で唯一祝日として残っている節句です。
男の子の健やかな成長を祈願する日として、五月人形や鯉のぼりを飾るしきたりと共に
今でも長く親しまれています。

五月人形の飾り方

兜飾

飾り方の手順

  • 1

    飾り台と屏風を飾ります。

    ※毛せんがある場合は、毛せんを敷き、その上に飾台を飾ります。

  • 2

    弓と太刀を飾ります。

    ※太刀は、柄の部分を下向きにし付属のひも等で置台の上部に結えつけます。

  • 3

    袱紗を乗せた櫃を飾ってから、組み立てた兜を飾り、最後に作札を置き、全体を整えれば完成です。

鎧飾

飾り方の手順

  • 1

    飾り台と屏風を飾ります。

    ※毛せんがある場合は、毛せんを敷き、その上に飾台を飾ります。

  • 2

    弓と太刀を飾ります。

    ※太刀は、柄の部分を下向きにし付属のひも等で置台の上部に結えつけます。

  • 3

    袱紗を乗せた櫃を飾ってから、組み立てた鎧を飾り、最後に作札を置き、全体を整えれば完成です。

五月人形のしまい方

手袋を着用し、上手に保存

よく晴れた空気の乾いた日にしまいましょう。鎧や兜の金属部分は素手で触れると変色の原因に。また、塗り部分など指紋が付きやすいところが多いので、手袋を着用しましょう。

しまうときに用意するもの

  • 毛ばたき:ホコリを払うときに使います。
  • 柔らかい布(ネルなど):金属や塗りの部分の乾ふきに使います。
  • 柔らかい紙(キッチンペーパーなど):金属部分を包みます。
  • 人形用防虫剤:鎧、兜、弓、太刀等の箱の中に入れます。
  • 白手袋

五月人形をしまうコツ

  • 鎧や兜、飾り台などは毛ばたきでやさしくホコリを払い落としましょう。
  • 付いてしまった金属や塗り部分の指紋もきれいに拭き取りましょう。
  • 鍬形はキズの原因となりますので、2枚が直接触れ合わないよう柔らかい紙などで包みます。吹き返し、眉庇(まびさし)なども柔らかい紙などで包みます。
  • 人形用防虫剤は、パッケージに記載されている、使用上の注意をよく読みお使いください。また、使用量を守り、鎧や兜などの装飾品に直接触れないように入れましょう。
  • 箱に納めた鎧や兜は、湿気のない納戸や押入れの上段など家の中の高い場所に保管しましょう。